2015年も後わずかとなってきましたが、VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス周りでは多くの動きがありました。その点も踏まえ来年のVODサービスを予想してみたいと思います。

Netflixの参入から各社とも動き出した2015

今年2015年と言えば最も大きいニュースとして全世界最大規模のVODサービスであるNetflixが日本に参入した事であるのは間違いないでしょう。数多くの優良なオリジナルコンテンツを武器に日本でのサービスを展開していますが、最安価格では月額650円(税別)で見放題を実現するなどコストパフォーマンスの高さも素晴らしいと言えます(*当サイト管理人は現在解約しています。復活する可能性はあり)。

日本ではそれまでいわゆるマルチデバイスのVODサービスとしてはHuluやU-NEXTが人気でしたが、これを受けて各社とも対応を開始した感はあります。

U-NEXTは加入時の無料期間を一気にそれまでの16日間から31日間に変更しました。Netflixの無料期間が1ヶ月である事を受けての事ですが、加入時のお試し期間が延びる事はユーザーにとってとても良い事だと思います。

また、Netflix他、各社がレコメンドを重視するインターフェイスにしている事もあり、U-NEXTもそれに合わせて変えてきました。但し、この点については最初の新デザインはユーザーからの改善要望を受けて、レコメンドを重視しつつもユーザーが使いやすいものへと随時改善していってくれています。フットワーク良く改善してくれるのはありがたいですね。

リニューアルというのは必ずしも既存ユーザーから支持をうけるものではないためサービス提供側としても難しいと思うのですが、今後もユーザーの声を聞いて、より使いやすいものに変えていってもらえればありがたい所です。

Huluも先日、PC向けデザインをレコメンドを重視したデザインに変えましたが、これについては既存ユーザーからかなり使いにくいという意見が出ており、実際3年以上利用している当サイト管理人である私も、正直言って「なぜこのようなインターフェイスにしたのか」と疑問に思わざるを得ません。レコメンドを重視する風潮は迷惑だと個人的には考えています。いや、レコメンドをするのは良いのですが、個人が一番使うものを後回しにするのは完全なる間違いでしょう。せっかくPC、モバイルアプリともに使いやすく、連携も素晴らしいものだったにも関わらず、PC向けサイトについては使いにくいものになってしまい残念でなりません。現時点でユーザーの要望を受けての変更をしていませんので、このままのデザインで行くのではないかと言うのが私の予想です。何とか以前の使いやすいインターフェイスに戻ってほしいと今後も願うばかりです。

Huluは好きですし、お勧めできるVODサービスではありますが、この点は極めて残念だと感じています。元のサービスが良いばかりに悪くなると目立ってしまうというのはありますが、自分達の見せたいデザインではなく、ユーザーが使いやすいデザインを徹底して追求してほしいというのが希望です。配信作品、そして価格体系などはとても納得できる良サービスです。

次にNetflixの勢いをジャストのタイミングでつぶしにかかった!と感じたのがAmazonです。Amazonのプライム会員は追加料金なしでVODサービスを利用できるというものです。見放題作品も多く、コストパフォーマンスは最高レベルであるのは間違いないでしょう。あのタイミングでサービスの発表をするというのはまさにNetflixつぶしにかかったと思わざるを得なかったと同時に「Amazon恐るべし」と感じました。

2016も各VODサービスは大きな動きに出るはず

2015年の後半から一気に激戦区になってきたVODサービスですが、2016年2月にはレンタルビデオ大手のゲオとゲオネットワークスが映像配信サービス「ゲオチャンネル」を開始する事が決まっています。動画見放題のベーシックプランを月額税別590円で提供しますので価格面ではほぼdTVと同様です。エイベックスとのコラボでの映像配信サービスでゲオが運営する店舗や宅配でのレンタルをオプションプランとして提供するハイブリッドVODサービスという位置づけです。サービス開始前のため詳細はまだ分かりませんが、2016年のVODサービス界隈での大きなニュースになるのは間違いないでしょう。

もはや価格だけの勝負ではない

VODサービスが複数出ているものの、実際には配信している作品は似通っている事が多くあります。違いと言えば、アダルト作品や最新作の有無、課金体系の違い、レンタルなどの実店舗との共用、などになりますが価格同様、付加サービスもVODサービス選択の一つの重要要素となるでしょう。

ライブ配信を行う、雑誌読み放題がある、オリジナル作品が豊富、その他多くの付加価値を今後も各社が模索していくと思います。

ユーザーからの視点

とはいえ、ユーザーの気持ちを置いてきぼりにしては意味がありません。というか、ここが一番大きなポイントです。ユーザーに使いやすいものか、少ないアクションで自分の希望の作品にたどり着けるか、複数機器の連携、マイリストなどの使いやすさ、価格の分かり易さ、配信期限の分かり易さなど使う側の事を考えた情報提供やデザイン提供が鍵になると考えています。

なんだかんだ使いにくいサービスは配信作品が良くても使いたくないと感じる事もしばしばです。

何が本当に求められているものなのか?VOD各社は勝手な想像ではなく、きちんと声を聞いてそれを改善施策項目として生かしてほしいと思うばかりです。

VODサービスは価格をおさえるために、ユーザーに一部不便をかけるのは仕方ない・・・と考えている所もあるかもしれませんが、2016年はそのような意識では取り残されてしまうかもしれません。ユーザーがあってのサービスである事を忘れないようにしてほしいものです。

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